断熱材 使用材料
外断熱に使用するにはどの断熱材を使用しても、躯体の外側に断熱材が納めてあればそれは外断熱工法に分類できます。しかし、内断熱工法では躯体によって雨や風に守られていた断熱材が、雨漏りで水に接する可能性が外断熱工法では考えられます。
水に濡れても断熱性能が維持できる断熱材でなければ、外断熱工法に使用できません。
従って外断熱工法に使用できる断熱材は後述しますが、断熱材の性能低下がない、
内部に水が侵入しない高価な材料でなければ、外断熱工法では使えません。

以上から基本的に断熱材材料が長期にわたって湿気に強くなければ、長期にわたる高い断熱性能は維持できません。また、環境意識の高まりから発泡性のものでもフロンなどを使用している材料は使用できませんし、発泡性の気体が温暖化の原因となるような性質の物は積極的には使いにくいです。

また、吹きつけ断熱材、発泡性断熱材においては、工事完了後も発泡時の気体が放出される、ロックウール断熱材も化学部質が放出されるのではと心配する声も一部にあります。

その点から自然素材の断熱材も検討されます。炭化コルク、ウールなどがありますが、建物全体に使うとなるととてつもなく高価で長期にわたり湿気に弱い自然素材では、外断熱に用いるのは、一般的な材料ではありません。

自然素材を重視したい方には、自然材料断熱材を使用した外断熱工法は不可能ではありませんが、相当な工費 をかけないと向かない工法となります。ですが、外断熱工法で後述するように外部下地に構造篆、合板、シージング ボードを使用すれば、建物内部の生活環境から離れて断熱材が施工されるため、内断熱工法に比べれば、断熱材料からの化学部質の危険性は下がり、自然素材の断熱材を使用しなくてもよいのではないかとも考えられます。